誰かがあなたのサイトの速度を測り、54点だったので遅いと言います。別のツールでは91点です。どちらの数字も、訪問者が実際にどう感じているかはわかりません。そして Google が使っているのは、その実際の体験です。
Core Web Vitals は、サイトへの実際の訪問から取られた3つの測定値です。ページを待たされる、ボタンを押しても反応しない、読み込み中に表示がずれる、といった、人が実際に感じる問題を表しているので、理解しておく価値があります。
3つの指標
Largest Contentful Paint(LCP):主なコンテンツ、たいていは一番大きな画像や見出しが表示されるまでの時間。2.5秒以下なら良好です。
Interaction to Next Paint(INP):タップ、クリック、入力にページがどれだけ早く反応するか。200ミリ秒以下なら良好です。2024年に First Input Delay に代わる指標になりました。
Cumulative Layout Shift(CLS):使っている最中にレイアウトが予期せずどれだけ動くか。0.1以下なら良好です。
3つすべてで、訪問の75%以上が良好の基準を満たしていれば合格です。スマートフォンとパソコンは別々に評価されます。基準値はGoogle の Web Vitals ガイドによるものです。
ラボのスコアと実際の訪問は別物
Lighthouse のようなツールのスコアはラボテストで、一つのデバイスと回線で一回だけ訪問を再現したものです。原因を探すのには役立ちますが、測るたびに変わり、実際の利用者を代表しているわけではありません。
フィールドデータは、実際にサイトを訪れた Chrome ユーザーから集められたもので、Chrome UX Report に直近28日間の値として記録されます。利用者のスマートフォン、回線、場所が反映されています。お客様が遅いと感じているかどうかを知りたいなら、答えはフィールドデータにあります。
結果が悪くなるよくある原因
LCP が遅い
スマートフォン向けに縮小されていない大きな画像、遅いサーバーの応答、表示を止めてしまうフォントやスクリプト、JavaScript で追加されるために読み込みが遅れるメイン画像などです。
INP が悪い
チャットウィジェット、計測タグ、重いページビルダーなどで、一度に多くの JavaScript が動いていることがよくあります。ページは表示されていても処理に追われていて、タップに反応できません。
CLS が高い
表示領域を確保していない画像や埋め込み、コンテンツを下に押し下げるバナー、読み込み時に文字の大きさを変えてしまう Web フォントなどです。
1日ではなく推移を見る
フィールドデータは28日分をまとめたものなので、改善の効果は少しずつ表れます。ある週だけ悪いのは、キャンペーン、新しいプラグイン、外部のスクリプトが原因のこともあります。週ごとの推移を見れば、変更が効いたかどうかがわかり、ゆっくり進む悪化も問題になる前に気づけます。
私が無料で提供している実ユーザーの表示速度の推移は、Chrome UX Report の History API を読み、サイト全体と特定のページについて、LCP、INP、CLS、FCP、TTFB をデバイス別にグラフにします。Google の基準値と、週ごとの良好な訪問の割合も表示します。Chrome からのアクセスが少なすぎるサイトには公開データがなく、その場合は推測せずにそう表示します。
直す価値はあるのか
Core Web Vitals は Google 検索で使われる多くのシグナルの一つで、関連性の高いコンテンツより重く扱われることはほとんどありません。直すべきもっと大きな理由はお客様です。すぐに反応する購入画面や、指で触れても表示がずれないページは、単純に使いやすいのです。
赤になっている指標があれば、売上や問い合わせにつながるページから手を付けましょう。測定し、原因を一つ直し、その後の数週間の推移を確認します。
相談するには
表示速度の問題は、たいてい何十もの原因ではなく、2つか3つの主な原因によるものです。推移が悪い結果を示しているなら、サイトと重要なページを教えてください。原因を見つけ、どれを直す価値があるかをお伝えし、修正まで対応します。